LM3886 MFB付きパワーアンプ

男性アナウサーの声のボン付きは胴間声といって、いかにも大型スピーカーから出ています、と言う表情をしている。
マイク・スピーカーを通さない生の声の近い男性アナウサーの声を再現したい。

昔、スピーカー(三菱の6半)を2個つぶして、一個のマグネットアッセンブルをピックアップ側にして、真空管OTLで試したことがあった。
効果は目に見えて、ボン付きはピタリと止まったが、中域でやや割れるような感じがした。その後wooferも8",12",14"と大型になるに従い、
改造の大変さと、おっくうさと相まって取り組まなかった。

最近、ラジオ技術の記事で、オープンタイプの検出ユニットの作成記事を観て、趣味にさく時間も出来たので挑戦を試みた。
併せて、検出ユニットの付加を伴わない、ブリッジ式にも挑戦。

検出コイル作成記はこちら。

真空管時代は、DCアンプの作成・差動アンプの作成は、回路的にも安定的にも僕の技量を超えており、MFBの帰還入力は、初段のカソードに返していた。
昨今の電子ディバイスの発展は、いとも簡単にして安価に、アナログオペアンプを購入する事により実現してしまう。

そこで、パワーアンプとして作成実績のあるNational Semiconductor 社 LM-3886 を採用、オペアンプも実績豊富な5532型(今回はお店の在庫の関係でテキサスインスツルメント社NE3352AP)を採用した。

■改造スピーカーを実装しての実験結果はこちらに報告。

回路図
パワーアンプ部
回路図
MFBアダプター部
特性
周波数(Hz) L-ch R-ch 備考
残留雑音 1.1mV 1.0mV 電圧アンプ、入力オープン、10kHz以上の高周波
0.6mV 0.8mV 電圧アンプ、入力ショート、60Hzを基本とする2,3次波が主体
Gain 2,000 39dB 39dB
f特 20 -2 -2
200 0 0
2,000 0 0
20,000 0 0
40,000 0 -0.5
出力 2,000 15V(28W)以上 15V(28W)以上 トヨデントランス(24V3A×2)
Boost特性 2,000 0 0
400 1 1
200 2.5 2.5
100 6 6
50 8.5 9
25 9.5 10
出力インピ−ダンス(Ω) 2,000 2.5 - DFCを電圧アンプにセット(DF=3)
2,000 352.0 - DFCを電流アンプにセット(DF=0)
2,000 7.3 - 中間(DF=1)
外観
内面
アンプ部
背面

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