■駆動アンプ

アンプは、「21世紀のスピーカー・システム 速度制御型スピーカーのすべて」(ラジオ技術編集部・編)を参考にパワーICとオペアンプで簡単に作った。パワーICは、作成実績のあるNational Semiconductor 社 LM-3886 を採用。
図ー3に、アンプ回路図をメイン部とアダプター部を別々に示す。
メインアンプは、DFC(Dumping Facter Control)付きとし、電流アンプ駆動を可能とした。
又、MFB方式の1つとしてのブリッジ式の試みも可能なように、出力端にブリッジ回路を設置し、MFB成分出力を検出可能にした。
パワートランスは、定電圧回路を使わないで±35Vを得られる電圧を持つTOYODENのHTR-243を使用。
+−それぞれ独立してコンデンサーインプットのブリッジ整流で簡単にした。
アダプタ部は、検出コイル式MFBとブリッジ式MFBを選択可能なように、選択SWを設けた。ブリッジ式MFBの検出電圧増幅用には、オペアンプの5532方の半分を用いて、差動増幅とした。
検出コイル式MFB出力は、LPF(fc=700Hz)を介してアダプター部の5532方の半分の−側に入力し、入力信号と合成する。
MFB量は、MFB入力のボリュームで調節する。
おまけとして、MFB後の6dB/octの低域下降対策に、選択的NFBでLow Boost(fc=240Hz 6dB/oct)を付けた。
サブウーファーとして、使う予定なので、入り口にLPF(fc=100Hz 12dB/oct)を挿入、ジャンパー回路で、バイパス可能としてある。
アンプの特性を表ー1に示す。
電圧アンプの場合の出力インピーダンスが2.5Ω(DF=3)と大きいのは、出力端の電流帰還抵抗(0.2Ω)が大きすぎたのかもしれない。
今回のオンゾウラボMFB-20との組み合わせ実験は、この電圧アンプ状態で実施した。
外観背面を写真ー1に示す。あれこれ付けすぎて、計測器みたいになってしまった。

図ー3
メインアンプ部
アダプター部

表ー1 
アンプの特性
周波数(Hz) L-ch R-ch 備考
残留雑音 1.1mV 1.0mV 電圧アンプ、入力オープン、10kHz以上の高周波
0.6mV 0.8mV 電圧アンプ、入力ショート、60Hzを基本とする2,3次波が主体
Gain 2,000 39dB 39dB
f特 20 -2 -2
200 0 0
2,000 0 0
20,000 0 0
40,000 0 -0.5
出力 2,000 15V(28W)
以上
15V(28W)
以上
トヨデントランス(24V3A×2)
Boost特性 2,000 0 0
400 1 1
200 2.5 2.5
100 6 6
50 8.5 9
25 9.5 10
出力インピ−ダンス(Ω) 2,000 2.5 - DFCを電圧アンプにセット(DF=3)
2,000 352.0 - DFCを電流アンプにセット(DF=0)
2,000 7.3 - DFCを中間にセット(DF=1)


写真ー1 アダプター付きメインアンプの背面

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