症状と治療の経過
| 日付 | 病院・医師 | 検査内容 | 症状・所見 | 処置 |
| 2004年2月 | 左指先のしびれを自覚。Yシャツのボタンが掛けづらい。 | |||
| 2004年3月 | 東京女子医科大学病院 心臓病センター 萩原先生 |
脳のMRI検査 | 梗塞の所見認められず | 院内整形外科を紹介 |
| 2004年4月 | 東京女子医科大学病院・整形外科 片山先生 |
首のX線検査 | 若干の骨のずれ、骨の棘が認められる。更にMRI検査が必要。 | ビタミンB12、ビタミンEを内服 |
| 2004年4月 | 首のMRI検査 | MRI検査の検査結果をみて頸椎性頸髄症と診断。 神経管が狭窄し、脊髄を圧迫している。脊髄の周辺の余裕が無くなっている。外科的処置が薦められる。 |
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| 2004年4月 | 伊藤達雄教授 | 診察 | 外科的処置が薦められる。放置しても快方には向かわない。徐々に悪化して行く。しかし手術による機能回復は60%ぐらい。手術の時期は秋でも良い。それまで、衝突を避けること。棚の上げ下ろしの作業はしないこと。 | |
| 2004年5月 | 左指先のしびれに加えて左腕に電気が走る不快な痛み。 右手指先親指と人差指の先端に若干のしびれ発生。右上腕痛み発生。 左足小指部皮膚感覚の麻痺を覚える。 排尿障害ややありか。 |
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| 2004年5月18日 | 片山先生 | 診察 | セカンドオピニオンのために、 @紹介状:九段坂病院中井修先生を紹介して頂く。 AMRI画像を貸し出してもらう。 |
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| 2004年5月28日 | 九段坂病院・進藤重雄先生 | 診察 | セカンドオピニオン受診。診断は片山先生に同じく外科的処置が望まれるとのこと。手術の決心は患者さん次第とのこと。 | |
| 2004年7月16日 | 東京女子医科大学病院 | CTスキャン | 東京女子医科大学病院での手術を意志決定し、手術をお願い。入院を9月以降で申し込む。 | |
| 2004年8月 | 東京女子医科大学病院 心臓病センター 萩原先生 |
ホルター心電図 心臓エコー |
手術の前に検査をしておきましょう。 検査結果は、全身麻酔の手術に耐えられますとのこと。 整形外科に伝えておきます。 |
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| 2004年8月27日 | 片山先生 | 診察 | 入院許可の通知がきたら、術前1週間前から心臓病の薬(バファリン、パナルジン)の服薬中止のこと。 手術は毎週水か木曜日。 |
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| 2004年9月8日 | 東京女子医科大学病院 | 9月10日入院可能の通知 | 心臓病の薬(バファリン、パナルジン)の服薬中止 | |
| 2004年9月10日 | 看護師 | 入院 各種検査 |
入院申込書提出、本人、配偶者、保証人の捺印。 検査;採血、採尿、肺機能、心電図、胸部レントゲン。 問診、院内案内。 |
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| 2004年9月10日 | 校友先輩の通夜のため外泊16:00〜 | |||
| 2004年9月11日 | 看護師 | バンソコテスト | 各種バンソウコウのアレルギー反応をテストする。 | |
| 2004年9月11日 | 片山先生 | 診察 | 頸髄症チェックリスト:成績 8/17。 水分を多めに摂取する事。 手術説明は9/13(月)19:00〜か9/14(火)18:00〜家族と相談して決めて下さい。 月曜日(9/13)伊藤教授回診、手術日は、水の午後。 |
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| 2004年9月11日 | 片山先生、 篠崎先生 |
入院診療計画書説明 | 了解し、本人捺印。 | |
| 2004年9月12日 | 看護師 | バンソコテスト | 異常なし | |
| 2004年9月13日 | 看護師 | 尿量テスト | 9/12〜9/13、7回 | |
| 2004年9月13日 | 伊藤教授 | 診察 | 足の運動機能低下。上肢の運動機能は正常、やや左が弱い。 | |
| 2004年9月14日 | 看護師 | 採血 | 輸血用血液型検査 | 点滴 |
| 2004年9月14日 | 伊藤教授 篠崎先生 |
術前説明 | ・頸椎症性脊髄症に対する頚部脊柱管拡大術を実施する。 第3番〜第6番頸椎を予定。 ・後方より切開し椎弓(脊柱管を形成するリング状の骨)を切り除圧を行い、切除した棘突起を間に挟み脊柱管の区間を拡大する方法。 ・手術時間は2時間半を予定 ・出血量は300cc〜500cc程度を予定、輸血は行わない予定であるが、輸血の準備はする。 ・手術による合併症、後遺症として、しびれや手指の動きの悪さなどの症状の残存や出血、感染症のリスクもあります。 ・手術により神経の通り道を突然拡大させるために、術後症状が増悪する可能性がありますが、症状は回復する可能性もある。(Reperfusion-syndrome) 患者本人、 立会:家人、長男参加し、大変な手術であることを理解。 ・手術同意書 ・赤血球・血小板製剤使用承諾書 ・血漿成分・分画製剤使用承諾書 に本人および立会人として長男捺印して終了。 |
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| 2004年9月14日 | 麻酔科 | 診察 | 静脈麻酔、気道に人工呼吸用パイプ挿入の予定。 術後のペインクリニックも予定を説明。 |
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| 2004年9月14日 | 看護師 | 20:00浣腸、21:00食べ物停止。24:00飲み物停止。 | 浣腸 | |
| 2004年9月15日 | 執刀:伊藤教授 アシスト:片山先生 麻酔:谷口先生 |
血圧 心電図 |
12:30トイレ終了 13:00手術室へ入室 13:30手術開始、オシッコ管挿入。 16:20手術終了 18:30頃覚醒、病室帰室。手足が動くこと確認。左手のしびれは変わらず。 |
手術 |
| 2004年9月16日 | ベッドを30°起こし朝食に五分粥。 姿勢はベッド上で上向きのみ。 左手の電気が走る不快な痛みは解除、右指先しびれ解除。 総体的に2004年2月〜3月時点に戻りの感じ。 |
点滴 | ||
| 2004年9月17日 | ドレーン管撤去。 首にソフトカラー装着 |
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| 2004年9月18日 | オシッコ管除去。ベッドサイドで起立してオシッコ。頭と肩の重量がこんなに重かったのか。背中の突っ張る感じと猛烈な肩こり発生。寝てると楽であるが。 | |||
| 2004年9月18日 | 理学療法士 | 手・足のリハビリ | 左手の感覚改善され紙が数えられるようになっている。 足の筋力が低下、特に股関節周りとのこと。 |
ビタミンB12、ビタミンE内服 |
| 2004/9/27 | 伊藤教授 | 診察 MRI |
上腕三角筋(得に右)の力が落ちている。反動がきている可能性あり。MRI検査します。リハビリをする。 無理をしない事。 |
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| 2004/9/22〜 2004/10/1 |
理学療法士 | 手・足のリハビリ | 上腕三角筋(得に右)の集中リハビリ 足の筋力強化、特に股関節周り。 |
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| 2004/9/30 | 伊藤教授, 片山先生 |
診察、MRI、X-Ray | MRI画像の結果、手術はうまくいっている。 空間は確保され、脊髄は除圧されている。 上腕の力は3〜4ヶ月で回復します. 10月2日退院です。 |
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| 2004/10/1 | 片山先生 | 診察 | ・頸髄症チェックリスト:11/17で術前の8/17より改善。 ・運動機能、知覚確認。 ・頭の重さを感じ、肩の筋肉が突っ張る。 ・次回外来10/15の予約票を頂く。 |
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| 2004/10/2 | 14:00支払いを済ませ、荷物は宅急便で発送し、首にソフトカラーを着け、一人で手荷物を下げて退院。 しかし、軽いと思った手荷物が何と重いことか。 タクシーの運転手がむち打ち症ですかと質問。 東京女子医科大学病院の皆様お世話になりました。 |
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| 2004/10/15 | 片山先生 | 診察 | 退院後第1回目の外来で初めての遠出。肩と背中が疲れる。 運動機能と感覚の診察。術後から悪くはなっていないとのこと。 ソフトカラーははずして良い。 傷はきれいです、異常ありません。出社も無理をしない程度でOKです。 |
ビタミンB12、ビタミンE内服を継続。 |
| 2004/11/12 | 伊藤教授 | 診察 | 退院後第2回目の外来で教授の診察。上腕三角筋(得に右)の力が落ちている症状は大分回復しています。 左手指先のしびれは快復せず術前に同じ。 術後の首から肩、背中への違和感は、大分改善した。 足は、歩行機能に別状なし。普通に歩ける。 排尿障害なし。 通常生活で良い。クルマ運転は長時間でなければOK.。 会社勤務も通常でOK。 |
ビタミン内服中止 |
| 2004/12/18 | 伊藤教授 | X-Ray 診察 |
退院後第3回目の外来で教授の診察。 首の骨はしっかり固定されている。 11月の症状と大差なし、徐々に快復するでしょう。 手のしびれは、最初に現れた症状は最後もで残る。 もう普通に生活しても良い。スポーツもOK。 |
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| 2005/2/15 | 伊藤教授 | 診察 | 術後5ヶ月目の診察 右手の力はほぼ回復 左手指先のしびれは相変わらず残っていて変わらず 首周りの痛みはほぼ無し。但し突っ張り感はある。 次回、6ヶ月目診察でMRIとX-Ray検査をします。 |
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| 2005/3/22 | 伊藤教授 | MRI X-Ray 診察 |
術後6ヶ月目の診察。 ・MRI所見:術後10日目と変わらず。脊髄は安定に保持されている。脊髄内部に鬱血の症状があるが快復には時間がかかる。左手のしびれが残っているのはこのせいでしょう。 ・X-Ray所見:骨は正常。屈曲の角度は俯き角は正常、仰ぎ角はやや浅いが、老化による固まりでこんなもの。 ・手術で良くなった点は、 @左手腕の痛みが消滅し、睡眠が正常になった。 A睡眠時枕の高さが低くても、首の痛みがなく楽になった。 B歩行時左足つま先が、歩道のマンホールでもつまずく場合があったが、術後はつまずかなくなった。 C排尿時のスタートが楽になったのと、排尿中の勢いが良くなった。 D将来に対する悪化の恐れがなくなり快復の希望が持てるようになった。(以上) ・スポーツはやってもよいが無理をしないこと。 歩くのは大いによろしい。 次回診察は6ヶ月後。 |
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| 2005/8/2 | 伊藤教授 | X-Ray 診察 |
・X-Ray所見:骨は正常にくっついている。頸椎間に段差があるが、神経は正常に通っている。 ・本人の症状は6ヶ月前と変わらず、相変わらず左手指先のしびれが残っている。 ・首周りの違和感と肩こりが残っている。 ・肩周りの運動をするのがよろしい。整骨とかカイロなんとやらはしないでください。 ・次回診察は、1年後。 |
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| 2006/8/25 | 伊藤教授 |
X-Ray 診察 |
・X-Ray所見:神経管の間隔は拡張されている。 ・しびれが残るのはあり得ることです。 ・これで卒業にしましょう。 |
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