IC式EQ AMP OP27-NE5534

2013.8.27作成

■書斎用に、昔息子に買ったLPプレーヤー(ビクターQL-Y33F)を押入から引っ張り出して回してみたらちゃんと回った。
付属のMC式カートリッジで再生するために、ジャンク箱からあり合わせの部品を取り出しEQ AMPを作成した。
現在、メインのシステムで使用中のIC(LME49720)使用のEQ_AMPが調子がよいので、同様形式とした。

■回路図
1回路入りOP_ampを2段使い、入力段でロールオフ、中間段でターンオーバーをCR式で試みた。
使用するOP_ampは少し性能の良さそうなOPA134PAを差し替え可能とした。
中間段のカップリングコンデンサーは、ダイレクトの場合低域特性が良すぎて、ターンテーブルのゴロを拾うので、ランブルフィルターを兼ねた。
容量は、はじめ0.22μFとしたが、実測で低域で上がりきらないので1μFを追加し、1.22μFとした。
電源は、コントロールアンプ用の電源からの供給とバッッテリー(006P×2)内部電源の選択式とした。

■写真

全面

使い古しのシャーシーを利用
MCトランスFTR-3
をビルトイン
スナップSWは電源切り替え
内部

左のカバーは電池
006P×2個
基盤

大きな四角は、
カップリングコンデンサー
XTL
背面

使い古しのシャーシーを利用
のため、穴開けは無意味
右のスライドSWは
MM用入力シャント
コンデンサーのON/OFF

■特性

入出力特性 入力(mV) 出力 外部電源=±15V
項目 R-ch(mV) L-ch(mV) 備考
入出力 1(at1000Hz) 40 40 Gain=40倍(32dB)
残留雑音 open 0.5 0.6
chant 0.4 0.44
周波数特性 バッテリー電源=±9V
周波数 入力(mV) 出力 テストレコード
R-ch(mV) L-ch(mV) R-ch(dB) L-ch(dB) 要求補正値(dB)
1000 2.5 100 100 0.0 0.0 0
500 2.5 135 135 2.6 2.6 2.6
250 2.5 220 230 6.8 7.2 6.8
125 2.5 380 380 11.6 11.6 11.5
60 2.5 620 610 15.8 15.7 16.1
40 2.5 760 740 17.6 17.4 17.8

■カートリッジ実装総合特性

AT-33EV

AT-33EV
+FRT-3(10Ω)
出力* f得図
周波数 L-ch(dB) R-ch(dB)
テストレコード:ロンドン SLC-1107
出力*は、AdobeAuditionによる読み値で補正していない
12,000 -21.5 -21.0
10,000 -21.5 -22.0
8,000 -22.5 -23.0
6,000 -22.5 -23.5
4,000 -23.5 -23.5
2,000 -23.5 -23.5
1,000 -22.5 -22.5
500 -22.5 -22.0
250 -23.0 -23.5
125 -23.0 -23.0
60 -23.5 -24.0
40 -24.0 -24.5

AT-150MLX

AT-150MLX
+FRT-3(pass)
R_ch(dB) L_ch(dB) 備考 f得図
周波数 R_ch_OFF R_ch_ON L_ch_OFF L_ch_ON ON/OFFは
入力コンデンサー
150pFの
ON/OFF

テストレコード:ロンドン SLC-1107
出力は、AdobeAuditionによる読み値で補正していない
12,000 -24 -23 -25.5 -25
10,000 -24.5 -23.5 -25 -24.5
8,000 -26 -25 -26 -25.5
6,000 -26.5 -26.5 -27.5 -26.5
4,000 -27 -26.5 -27.5 -27
2,000 -27 -26.5 -27.5 -27
1,000 -26.5 -26.5 -27.5 -27
500 -26.5 -26.5 -27.5 -27
250 -27 -27 -28 -28
125 -27.5 -27.5 -28 -28.5
60 -27.5 -27.5 -29 -29
40 -28 -28 -29 -29

■感想
・QL-Y33Fでは物足りないのでオークションでQL-Y7を求めてQL-Y33Fは再び押入へ
・1980年代のLPプレ−ヤーは優れものである。QL-Y7のセミオートでも蓋を閉めたまま、全ての操作が可能なので至極便利
・カートリッジはMCもMMも変わりなく良い音で鳴る。
・S/N比もすこぶる良い。CD化の再生装置として充分。ランブルフィルターも利いている。
・しばらくは昔のLPレコードを取り出して楽しもう

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