National Semiconductor 社 LM-3886 使用簡易TR Power Anp

2003/10/29

友人Y君の紹介でLM-3886を知った。すごく良い音がすると、今までの球統から石統に変わってしまったくらいに。
±35の電源で50W(RL=8Ω)の出力が簡単に出るTRパワーアンプ。
用意するのは、電源だけ。しかしこの電源が大切で、音を支配すると、Y君は力説。
今回は初めてなので、安くあげようと、Yahooオークションで電源トランスを物色、SONY TA-N220ジャンクを安価に落札。
中身は、電源トランス、ケミコン、整流ブリッジのみを残して処分、ケースとヒートシンクを借用のヤドカリです。
LM-3886の足は3.5mm幅で中途はんぱ、既成の4mm汎用基板に足を無理矢理合わせました。

回路図

簡単の上にも簡単にし、工夫は電流帰還を掛けてダンピングファクター上がるのを調節。
CRの定数は部品箱のあり合わせ品で、根拠はない。微分回路で広域の伸び過ぎを調整。

製作記

既成の4mm基板の作成

電源のフィルター回路も載せてしまった
6800μF(42VW)のケミコンはSONY製
ICの足を広げて穴に入れる
グリーンのLEDはパイロットランプ代わり
シンクに取り付け

ICのシンクと基板の底板への3点固定
ケースに収める

電源トランスは大きくて重い
2CH分電源が分かれているのが良い
電源からの配線は流用
底板はアルミ板1.5mm厚を購入して、基板を固定
背面端子

既存の穴を利用し端子取り付け
出力は、メタコネ、プロテクター代わりにガラス管ヒューズ

特性

項目 Rch 波形
f特(1W時) 10Hz 0dB
100Hz 0dB
1000Hz 0dB
10000Hz -2.5dB
40000Hz -6.0dB
出力(8Ω,2000Hz) Vrms 16以上
残留ノイズ mVrms 0.3
歪み(%) 0.1W 0.005
1w 0.005
10w 0.5
矩形波 1000Hz 上出力




下入力
DF 2000Hz 1.2
100Hz 100 電流帰還抵抗をシャントした場合

試聴記

全く問題なく鳴ります
Lowther PM4では、耳を付けると残留ノイズのジリジリという音が気になるが、離れと分からない程度
ALTEC 405Aでは、耳を付けてもノイズは聞こえない。
音質は、レファレンスに聞いている300Bシングルと比較して差はない。DFを落とし過ぎたかもしれない。
サブシステムのながらアンプとしては、省電力、省コストの優れものです。
今後メインのシステムに組み入れてどうかを試してみたい。

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