IC式 EQ-AMP

2009.9.4作成

MCトランンスUESUGI U-BOSS-5/TYPE Hを先輩の好意により入手したのを機会に長年の真空管式に替えてICを作成した。
コントロールアンプは既にIC式を作成し常用しているが、フォノイコライザーは長年の踏襲で真空管式を使っていた。
MCトランンスUESUGI U-BOSS-5/TYPE HをオルトフォンMC-30Superで使っていると、利得不足が気になった。
インピーダンスのミスマッチングである。

今までの真空管式がSRPPの2段でEQ回路は段間に挿入したCR式であった。
アナログICオペアンプとしては、5532型、5534型を愛用していたが、最近ラジオ技術で最新式が発売されたのを知った。

DUAL型アナログIC

型番 最大電源電圧 Input Noise Density 実勢価格(円)
5532 ±22VDC 5nV√Hz 105
LM4562 ±17VDC 2.7nV√Hz 430
LME49720 ±17VDC 2.7nV√Hz 290
LME49860 ±22VDC 2.7nV√Hz ?

RIAA回路はNational Semiconduter社のデッドコピー。但し−INPUT接地抵抗の150Ωを100Ωに変更して利得を上げた。

電源はIC式コントロールアンプから±15VDCを得て、3端子レギュレータで±12VDCで使用。
予備に電池(006P*2±9VDC)を搭載して、切り替え使用を可能にした。

真空管式のボードをIC式に交換して、函体は今までの物を使用。

残留雑音は出力端で

残留ノイズ 0.2mV 0.25mV AC電源
0.19mV 0.24mV バッテリー電源

オルトフォンMC-30Superを実装しての総合特性は次。
テストレコードには、LONDONのSLC 1107を使用。

周波数(Hz) L-ch R-ch
12,000 -3.5 -2.6
10,000 -3.5 -3.7
8,000 -4.4 -4.5
6,000 -5.1 -5.1
4,000 -5 -5.1
2,000 -4.8 -4.7
1,000 -4.5 -4.6
500 -4.3 -4.3
250 -4.2 -4.2
125 -3.9 -3.9
60 -4 -3.9
40 -4 -3.8
ミリバルの測定range -10dB -10dB

デンオンDL-103の場合

周波数(Hz) Rch Lch
12,000 -4 -4
10,000 -4.5 -4.5
8,000 -4.5 -4.5
6,000 -4.5 -5.1
4,000 -4.4 -5.2
2,000 -4.6 -5
1,000 -4.6 -4.9
500 -5.1 -5.5
250 -5 -4.5
125 -4.7 -4.4
60 -4.6 -4.6
40 -4.5 -4.5
ミリバルの測定range -10dB -10dB

結果の評価
1,利得は、テストレコード入力で出力約-14dB(0dB=1Vrms)でオルトフォンもデンオンも差がない。
2,f特はDL-103の方が平坦である。
3,残留雑音は、0.2mVでハム音は無くサーノイズのみ。バッテリに切り替えても有意差はない。

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